これまでの作品
※情報は2023年度開催時のものです
受賞作品
グランプリ 鹿嶌安路『黒羊羹』
あがきた未来賞 フジサワチヒロ『新発田まで傷心旅行へ行ってきました』
デザイン賞 チーム揚芋衆デザインチーム(蟹川森子・山桃ゆう)
Xaris特別賞 篠田すみれ
第4回
阿賀北ノベルジャム2023
著者:結城怜夏
饅頭屋の娘のあいと、旅館の若女将であるあやめは幼なじみで、今日も普通の平和な日を送っていた。そんな中、月岡温泉街に突如発生したゾンビウイルス。異様なまでの静けさの中でどこにも見当たらない街中の観光客、そして現れる慶という人物……。ひとは、絶望のさきになにを見るのか。三人の向かう先とは。
『手操る』著者:高松凛太郎
大学生の主人公、石神蓮は新潟県の赤谷を訪れていた。そこで蓮は怪異との邂逅を果たしてしまう。それが原因からか、その日から蓮は運命の赤い糸が視えるようになった。赤い糸と怪異の謎を紐解くため、蓮は友人の協力を得て赤谷を巡る。調査を進めていく蓮は、そこで地元の女性
である舞野菖蒲と出会う。彼女にはなにか秘密があると睨んだ蓮は、彼女に同行することにし、交流を深める。だが、彼女が抱えていた秘密というのは、蓮の想像をはるかに超えるほどに残酷なものだった。
著者:鹿嶌安路
新発田藩藩主の名代として京都に上洛した窪田平兵衛武文は、弱小藩である故郷の生き残りをかけ、権謀術数を重ねてきた。いま、遠く離れた長岡攻城戦の成否に自分の命が懸かっていることを覚悟し、人質として京都薩摩藩邸で攻城戦成否の報を待つ最中、平兵衛は友人である薩摩藩士吉井友実に自らの生い立ちを語るよう迫られる。平兵衛が真に新発田のために働いたのか、また平兵衛をこの先信じられるのか、友実はこれを機会に推し量ろうとした。終には互いが互いの胸中に、信頼を越える「祈り」を見つけ出す。
著者:陶山松風
四月。街路樹の桜が満開になり、美しい桜色が包み込む新発田の集落で、自分のやりたい事が分からず日々悩む少年関口信幸は、やりたい事を見つけられる切っ掛けとなればと去年亡くなった祖父の家で独り暮らしを始める。そんな彼の目の前に、三百年以上も前に実在した新発田藩の藩主の姪っ子と名乗る謎の少女が現れる。お互いに状況が分からず、お互いが警戒する中で、二人は少しずつ歩み寄り、打ち解けていく。これは、時代を超えた出会いが引き起こす、まったくありふれない日常の始まりの物語。
『i架ける空』著者:茶屋休石
こちらに取り出しましたるはお話。鬼が出るか蛇が出るかと申しますが、鬼も蛇も出てまいりますから大変お得。鬼は東北の鬼、その名も黒鳥兵衛と申します。この黒鳥、一党を引き連れ越後へ攻めあがって来たのが昔の伝説でございまして、遥か未来にゃ莫大なエネルギー源を掘り当てた越後は自治区になっているやもしれません。自治区を守りたるは戦蛇と呼ばれる蛇。ついでにとある夫婦が今世の阿賀北を巡り、あっちへふらふら、こっちへふらふら。法螺も架空もごちゃまぜに話す夫へ向けたる妻の笑顔は嘘か真か。嘘も架空も伝説も、泡が立つまで混ぜてじっくりコトコト弱火でじっくりレンジでチンしたら物語の出来上がりでございます。
『新発田まで、傷心旅行に行ってきました』著者:フジサワチヒロ
10年付き合った恋人・里実から「ほかの人と結婚する」と別れを告げられた青山真希は、最後に渡された一冊の本――詩画集『花嫁人形』を携え、新潟県新発田市にやってきた。雪の気配が近づくこの街は、本の作者である蕗谷虹児と里実の故郷である。駅前の商店街で、真希はひとりの老婦人・夏代に声をかけられた。偶然が重なり、彼女とその孫・風間飛鳥が住む家に一泊することになった真希は、他者からは気づかれにくい、彼らの抱える事情を目の当たりにする。『花嫁人形』によって互いに引き寄せられた真希と飛鳥、そして認知症患者の夏代。彼らの交流と、ほんの小さな救済の物語。
著者:篠田すみれ
年明け、30代の社会人・サカエは仕事中に母親からの電話で、母親が雪かき中に転んで手首を痛めたことを知る。遠距離で暮らす両親のため、1週間ほどの休みを取得し実家に帰省。そこで、両親の変化や、家の状況を心配、片付けを始める。
『木村書店のあれこれ』著者:げんなり
キャラクターが勝手に動き出すなんて話はよく聞きますが、では小説同士がお互いに影響を与え合うという小説はどうかと考えました。勝手に小説が転がっていくかなと期待したのです。 Aのパートは『私』を語り手とした小説、aのパートは『私』の書いた小説で語り手は、『僕』、ここには実際にXarisとのやり取りを記して、少しユーモラスに進めます。 Bのパートの語り手は『俺』、ここはXarisの物語世界、擬人化したXarisと名乗るものが出てきますが真偽は不明、のように小説と小説が、そして多分この現実が、ウロボロスのように繋がればいいなと、そういう小説です。
『あがさる』著者:ときのき
阿賀北の大学生、居城はバイト先の同僚から頼まれ、市内のサルサダンスサークル“あがさる”に連れて行かれる。ダンス経験がなく、初めは腰の引けていた居城だったが、何故かその場所に惹かれ、続けてレッスンにも参加するようになる。そんななか、“あがさる”主催で阿賀北地域初の大規模サルサパーティーが開催されることが決まる。居城はパートナーの中本羊とともにパフォーマンスをすることになり……
第3回
阿賀北ノベルジャム2022
受賞作品
グランプリ 『春の塑像』
デザイン賞 『県北戦士 アガキタイオン』
販促PR賞 チーム:蒼杜書房
準グランプリ 『パンときみ、そしてゴールライン』
チーム:雪水米宗
著者:米田淳一
編集者:水澤陽一
デザイナー:宗村亜登武
新潟新発田と東京などを結ぶ観光寝台列車「雪水米宗」を新造し走らせようと主人公の新発田駅駅員・倉島とペアを組む武闘派お嬢様女子駅員・井上鳴海が新潟で繰り広げる大冒険。観光列車激戦区の新潟で無理120%の上さまざまな思惑の中果たして二人の観光寝台列車は実現できるのか!鉄道の夢とロマンと未来を詰め込んで、今汽笛が鳴る!<noteで作品ハイライトを読む>
https://bccks.jp/bcck/175414/info著者:雪子
編集者:水澤陽一
デザイナー:宗村亜登武
新発田出身の玲と一彩は、大学進学を機に遠距離恋愛の道を選んだ。大学3年秋、遠距離を初めてから数年経ったが、2人は変わらずお互いを大切に想っている。しかし、卒業を約1年後に控えた2人は、うまく言葉にできない悩みを抱えていた。塑像に魅せられ大学院進学を考えている玲と、新潟で就職したい一彩。進学か就職か。新潟に戻るのか否か。ずれていく2人の将来を見据え、このまま付き合い続けていいのか考えあぐねている。そんななか一彩が、玲のいる京都に来ることになった。せっかくの再会なので、2人は奈良へ旅行に行くことを計画する。積み重ねてきた思い出をなぞりながら、お互いの気持ちを照らし合わせていく2人。旅の最後に彼らが出した結論は?超高精細解像度で描きあげる日常ドラマ。読後きっと、あなたはほっこりします。
<noteで作品ハイライトを読む>
チーム:蒼杜書房
著者:ヤマシタナツミ
編集者:ヤマダマコト
デザイナー:まるのさき
相馬紫苑は水原中学校に通う中学三年生。バスケ部部長として周囲の期待に応えるべく奮闘したが、最後の大会を終えた後、なぜか苛立ちを抱えるようになる。一人になれる場所を求めて通う図書室である人物に出会い、パン屋開業を手伝うことになったのだが…。自分や他人、過去と今の間でゆれながら、阿賀野市、村上市、関川村などを舞台に、自分らしいあり方を探す少年の物語。<noteで作品ハイライトを読む>
https://www.amazon.co.jp/dp/B0BR5F1C2N著者:結城玲夏
編集者:ヤマダマコト
デザイナー:まるのさき
その夏、新発田の女子高校生・水島は、同級生の男子・村田と勉強する。場所は水島の祖父が切り盛りする商店街の喫茶店だった。憧れの先輩を追いかけて東京の大学への進学を目指す水島と、地元での就職を考える村田。進路の違いが感情のすれ違いを生み、夏が終わる。卒業し、上京した水島と地元農協で働く村田。別々の進路を歩む二人の人生が再び新発田で交錯する。<noteで作品ハイライトを読む>
https://www2.niigata-nippo.co.jp/ibuki/11259/チーム:いぬねこ出版
著者:小林猫太
編集者:げんなり
デザイナー:犬藤
「新潟は狙われている!」
妄想に囚われた新潟県知事猪狩玄太郎は知事選に落選するが、私財を投じて「有限会社新潟防衛軍」を立ち上げた。
そこに集められたのは、猪狩を監視するために所属政党から送り込まれた馬鹿正直事務員青山慎二、武闘系女性警官咲坂由香里、特撮オタクの大学生加藤和宏のちぐはぐ三人組。それぞれの思惑が見事に空回りして、開店休業状態のはずだった新潟防衛軍。しかし、そんな防衛軍本部を謎の秘密結社が強襲した!
果たして彼等の目的は何か。新潟防衛軍を襲う危機また危機。
そして事態収拾のために青山が画策した、現知事を巻き込む秘策とは?
過去・現在・未来をつなぐ、新潟に生きる人々の思いを新潟防衛軍が守る。
感動のコメディ巨編、満を持して登場!<noteで作品ハイライトを読む>
著者:日比野心労
編集者:げんなり
デザイナー:犬藤
「私と一緒に、ご当地ヒーローやってみない?」
コスプレイヤーの姫華マキナと衣装作りの天才ミッシー、二人の女子高校生が挑む、謎の打ち切りで伝説となった特撮ヒーローの復活プロジェクト!
「好き」を追い求めた先にある夢を叶えるため、周囲を巻き込んだヒーローショーのステージは今、クライマックスを迎える──!
失敗したりケンカしたり、青春ヒーローなりきりストーリー!
県北戦士アガキタイオン!
放送当時のエピソードの再録と共に、今ここに登場!
──君も一緒に、足掻こうぜ?<noteで作品ハイライトを読む>
チーム:菖蒲舎
著者:青原慈雨
編集者:波野發作
デザイナー:おおおくままなみ
死者の記憶を読み、対話できる能力を持つ青年土野ユウキは今日も遺族の願いを聞く。亡き夫の腕時計を探す老婦人、自殺した我が子と話がしたいシングルマザー、事故死した妻に聞きたいことがある夫。依頼人たちはそれぞれに叶わなかった想いをユウキに託す。もたらされるのは福音か、それとも直視できない真実か。
<noteで作品ハイライトを読む>
第2回
阿賀北ノベルジャム2021
受賞作品
グランプリ 『宵闇の盃』
デザイン賞 『オン・ユア・マークス』
販促PR賞 チーム:山米茶文庫
特別賞 『オン・ユア・マークス』
チーム:ミルスケール
著:ギア比4:1(チームミルスケール)
デザイナー:伊藤柊果
編集者:波野發作
俺の名前は加治翔太郎。23歳。就活失敗で郷里に戻り、一年以上のニート生活継続中。収入ゼロ、貯蓄ゼロ、やる気ももちろんゼロ。頼みの綱の文学新人賞も落選した。お先真っ暗。俺はどうしたらいい?
俺に大学進学を譲ってドラッグストアに勤めている姉貴の加治めぐり。正直目の上のたんこぶだ。何も言ってこないが、うしろめたさと申し訳なさで心が押しつぶされそうになる。俺はどうしたらいい?
新潟県阿賀北の地で、無為なモラトリアムを過ごす翔太郎に再起のチャンスは訪れるのか。家族愛と友情の夏の物語。
表題作ほか3つの短編を収録。
チーム:山米茶文庫
著:茶山日縁(チーム山米茶文庫)
デザイナー:ヤマシタナツミ
編集者:佐藤智
日本を代表するとまで言われた陶芸家・津崎紅山の自宅で「お手伝いさん」として働く五十嵐千代は、紅山のもとで素性を隠しながら活動していた。そんなある日、かつて新発田の地を飛び出した陶芸嫌いの弟・清吾が帰郷。
清吾にも陶芸をしていることを隠していた千代は内心穏やかではいられない。一方、「紅千」としては作品を展覧会に出すチャンスが訪れるが……?
すれ違う姉弟の愛情と、男社会の波に揉まれながらも、己の生き方を見出そうと葛藤する姿を描いた歴史小説。
チーム:爆劇バッハ。
第1回
阿賀北ノベルジャム2020
受賞作品
グランプリ 『バッテンガール』
デザイン賞 『おっかなびっくりスローライフ』
チーム:あがっと
著:Yohクモハ(チームあがっと)
デザイナー:吉田彩乃
編集:波野發作
バッテンガール・大谷瑠依は高校三年生。
青春のすべてを注いだハンドボールは
ライバル校に1勝もできずに終止符を打った。
あとは厳格な父の言うがままに
地元の大学に入り、卒業し、このまま人生を終える。
チーム:ほっかほっかしょうせつ倶楽部
著:嶋幸雄(ほっかほっかしょうせつ倶楽部)
デザイナー:森川亮
編集:森石豊
地方移住、Uターン──そんな夢とはほど遠く、IT業界をリタイアした佐々木は逃げ
道として地元に返ってきた。ゆとりは欲しい、でも人は嫌い、けれども専門知識は活
かしたい。そんな身勝手は、就農研修に従事する中で知らぬうちに薄れていく。その
先に鈍い光が見えるような、見えないような。みっともない予防線を張りながらも、
少しずつ何かが溶けていく若者の物語。
チーム:ちーむ☆おっちゃほい
阿賀北ロマン賞(前身イベント)
阿賀北ロマン賞とは、2009年から12回行われてきた文学賞で、阿賀来たの地域振興、文学による人材発掘とアイデンティティの創造および新しい文藝作品の創造を目的として創設されました。
過去の受賞作品
こちらからご覧いただけます。
https://note.com/agakita_noveljam/m/mabf17a377eba
第一回
小説部門 姉とみたオリオン
小説部門・高校生の部 星たちのカリオン
随筆部門 二王子岳と仲間達
第二回
小説部門 一般の部 夢の中で
随筆部門 新たに涼し
第三回
随筆部門 かたびら雪
第四回
小説部門 黒糖のかおり
随筆部門 から寿司
童話部門 いろり
第五回
小説部門 あぶらあげと笹団子
随筆部門 越後のとりこに
童話部門 春をもたらす歌声
第六回
小説部門 一般・大学生の部 命の音
随筆部門 癒すちから
第七回
童話部門 加治川で見た夢
小説部門 方舟は滑る
小説部門 猫とあやめ
第八回
童話部門 あやめのハエピン
小説部門 青い夕焼け
第九回
小説部門 世界の余白
第十回
小説部門 あぜ道の向こう
小説部門 三日月ラグーン
第十一回
小説部門 花満ちて、ひとり
第十二回
小説部門 めぐり姫
小説部門 蛍の寄り道